【考察】ブリューゲルのバベルの塔を見て来ました

中之島国立国際美術館で開催しているブリューゲル「バベルの塔」展を見に行ってきました。

 

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とはいっても、バベルの塔は最後のほんの少しだけで、主にはブリューゲルの他作品やボスの作品が大半を占めていました。

 

つまり、バベルの塔は全体の1%!

 

まぁバベルの塔ってそれだけで人を集めれますし、題名になるもっともな理由がありますから構わないんですが。それにしても、人はめちゃくちゃ多くて、バベルの塔を見るだけに30分並びました。まるでUSJのアトラクションのような盛況ぶりです。後ろが並びすぎていたため、10秒ぐらいジッとみて、次に。。。正直、その先にあったバベルの塔を300%拡大した画の方が見やすかったです。

 

さて、美術に詳しくない僕が美術を語っても全く面白くないので、違う目線から書きます。

 

僕が気になったのは、どのようにしたら芸術が価値を持つのかという点です。いわゆるブランディングとかマーケティングとかで表すことができる概念を考えてみたいと思います。

 

芸術っていくらでもお金としての価値をつけることができるじゃないですか。ピンからキリまで。

例えば、世界最高の金額で落札されたデ・クーニング『インターチェンジ』は336億円らしいです。。。

すべて100億円以上……世界で最も高額な絵画たち

 

どうやったら芸術は価値を持つのか?

僕は個人的にマクラメっていうアクセサリーを作って売ったりしているのですが、価値は人によってそれぞれ主観的に決められます。しかも、芸術には実質的な原価はあんまりかからない。アートとかなら、絵の具と紙だけ。

 

ですが、それに技術力やどれだけの時間を掛けたかによって値段が決定されるんです。そして忘れてはいけないのが、誰が作ったのかっていう点です。結局、芸術=その人の魅力によって値段は大きく左右されるんじゃないでしょうか。あと、斬新性ですね。

 

この美術展は、作者不詳や真似た物の作品も展示されていました。しかしいくら上手でも、猿真似のものは価値にならない。人の魅力も薄ければ、斬新性もないから。だから、「贋作と思っていたモノが実は本物だった!→値段爆上げ」、逆も然りで「本物と思っていたモノが実は贋作だった!→値段価値ゼロ」なんてこともある。

 

で、このブリューゲル

生前から有名だったみたいで、なんでも独自でマーケティングをして売り込みしていたとか。「自分のは絵画ではなく、芸術だ!」と意気込み、宗教画全盛期の時代に、訳の分からないモンスターみたいなキャラクターも生み出しています。表現がすごいですよね。

https://i0.wp.com/ratio.sakura.ne.jp/uploads/2010/08/bruegel_antonius.jpg

(出典:http://ratio.sakura.ne.jp/archives/2010/08/14143851/

 

そんな斬新性に加え、絵の右上に自分の名前を入れ、俺が書いたんだと主張していたそうです。

あと、広まり方ですかね。当時は画期的だった銅板印刷を使って幾枚も細かく作っていたそうです。下絵はブリューゲルで、銅板を作るのは外注。今の出版社のような感じですね。これが当時としては画期的で斬新だったわけです。

 

まとめると、

  • 描いた人が芸術史において、斬新で時代を変えるような役割を担った
  • 著者が明確

結局、今も昔もセルフブランディングじゃねぇか!

 

高城剛の見解

高城剛はこう言っています。

さて現在、アートは金融商品ですので、スクールというよりギャラリストから仕組みを学ぶことが、もっとも大切です。シティバンク副社長から転身したジェフリー・ダイチが、典型例ですね。「価値」を見抜き、作品の寝かせ方をわかってるんでしょう。このあたりは、なかなかアートスクールでは教えてくれないところですので、修行のようにどこかに潜り込むのが良い手立てのように思います。

Future Report Vol.186 

なるほど。

で、ジェフリー・ダイチ。

彼が1992年に企画した「ポストヒューマン」展は、遺伝子工学などの新しい科学技術が従来の「人間」の概念や倫理観を刷新していくことを展覧会によって予見し、その後の芸術に多大な影響を与えた。フランス、ドイツ、イタリアなど世界7カ国を巡回し、ダミアン・ハースト、フィッシュリ&ヴァイス、ポール・マッカシーなど参加していたアーティストのほとんどが現在、世界的な知名度を獲得し、活躍している。

wikipedia

やっぱり人に影響力を与えれる人が最強で価値が高い。

今も昔も同じ。

インフルエンサーが価値を持つんですね。

 

ちなみに、ブリューゲルの絵を真似た人が後年には次々と現れたらしい。だけど、猿真似には価値がなかった。そのブリューゲルの手法を参考にして、新しい概念を作った人がまた新しい芸術価値を作っていった。

 

何かアート作品を作っていて、評価されたいなら、「斬新だね」と言われるまで、とりあえず、作り続けるしかない。

それはビジネスもブログもあらゆるものに当てはまるのだと思う。