【書評】USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?

USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?

森岡 毅

 

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この本の面白さはまるでジェットコースター級です。いわゆる、マーケティングの心構え入門編って感じの本です。結論としては、面白すぎ。心構えなので、小説のように簡単に読めてしまいます。

所要時間は2時間ぐらいです。

 

概要

マーケッターとは、どうあるべきなのかっていうことを、事例を交えて述べてくれます。しかも、それは誰もが知っているUSJのアトラクションの事例を使っているので、すごくわかりやすいのが良い点です。

 

ハリウッド映画のテーマパークとして2001年に大阪に誕生したユニバーサル・スタジオ・ジャパン。初年度こそ年間1100万人を集めたが、それ以降は集客が伸びず、2009年度は700万人台にまで減ってしまった。このピンチをどう乗り越えるのか?お金がないならアイデアを振り絞れ!後ろ向きコースター、ゾンビの大量放出、絶対生還できないアトラクション…斬新な企画を次々打ち出し、USJはV字回復していく。

 

こういった実体験から来る知見は、素晴らしいコンテンツになり得るんだと改めて気づけました。別にこの著者の人柄を知っているわけではないんですが、やはり事例が身近なものだと親近感が湧くんですね。

 

ついでに、これを読んでからUSJに行きたくなるっていうのは間違いなしです。

なぜなら、この本を読んだことで、「なぜこのアトラクションがここに設置しているのか、背景は何なのか、どういった客層を狙っているのか」などを知りたくなってしまうためです。

 

この本はUSJマーケティング一部

 

著者森岡さんは、この本でさえもUSJマーケティング戦略の一部として出版しています。狙いはマスコミでした。

USJが集客を改善しているらしい!しかもこの本もベストセラーだ!これは取材に行くしかない。」となるのが狙いだったらしいです。

しかもそれが実現してしまうっていうのが恐ろしいところですね。

 

この本の価値は大きい

 

今僕はマーケッターとして、この社会の生存競争の中で戦っています。だからこそ、この本が与えてくれる意味的な価値は大きいと思います。

成功している人の実体験をわかりやすい言葉にしてくれるっていうのは素晴らしいです。

 

書評

 

特徴は、まず分析をして、何が必要なのか目的を探し、何が必要なのか言葉に直します。それからアイデアです。

 

私はアイデアを考えるときは、まず目的を徹底的に吟味して定め、その次にアイデアが満たすべき「必要条件」を、一番時間をかけて考えます。そしてその必要条件を組み合わせ、より条件を絞り込んで、自分が必死に思いつくべきアイデアの輪郭をできるだけ明確に絞り込んでいきます。具体的なアイデアを考え始めるのはいつも最後の最後なのです。

 

マーケッターに必要なのは実体験だと書いています。それはアフィリエイトをやる上でも、なんでも物売りにとっては、実体験は必須だと改めて認識します。

すなわち、お金と時間が掛かる訳ですが・・・。

頭ではわかっていてもなかなか実行できない人もいるかと思います。現に私は以前やっていた歯科医科整骨院の広告事業で、自らその店舗での体験はしませんでした。なぜなら、お金も時間もかかるからです。この文章を読んだら、そうするべきだったかなと後悔しました。きっと、実体験していたら、そこの宣伝の仕方も変わったかもしれません。

 

私は睡眠時間を削ってモンハンをひたすらやり込みました。プレイ時間はわずか数ヶ月で400時間を超え、ハンターランクをグイグイと上昇させていきました。若い人たちが、このゲームをなぜそんなに好きなのかをもっと知りたい。そしてこのブランドをイベント化するとしたら、どのような切り口でユニバーサルの技術を発揮すれば、ファンがパークに来場して泣くほど感動してくれるのだろうか?そんなことばかり考えて、ひたすらこのゲームをやり込んでいたのでした。

 

私は信じているのですが、マーケティングをやる人間は、何でも自分自身でやってみることを習慣にするべきです。前職でヘアカラーやスタイリング剤を売っていた時代は、私は自分のヘアスタイルを金髪のスパイキーや、真っ赤なソフトモヒカンにしていたこともありました。

 

似合っていないことは誰よりも私がわかっていましたよ(笑)。でも、伊達や酔狂でやっているわけではないんですね。奇抜な髪型といかつい風貌から、私の職業をいぶしかる御近所の評判はすこぶる悪く、家族にも非常に肩身の狭い思いをさせてしまいました。しかしそれでも、マーケターは「消費者目線」を基本にしないとアイデアも戦略も判断全てにおいて焦点がズレると思うのです。

  

イデアが一番大事

森岡さんはアイデアをまず徹底的に考えているみたいです。確かに、いきなり方法論のHOWから入ったら、きっと失敗するでしょう。

ウェブ広告では、ホームページやリスティングの提案から入るケースも少なくありません。

何を宣伝するのか?ターゲットは誰なのか?そしてその全体を包括するアイデアは優れているのか?そういった点から入らなければ、広告をする意味がありません。

マーケッターとしてこの本から学ぶことは非常に多いです。

イデアが大事ですね!

 

実際に解決の具体案を考え始めたのは、これらの必要条件を明確にしてからの話です。私は、良いアイデアを思いつくためには、「どんなアイデアを思いつけば良いのか」を先に徹底的に考えるようにしています。それができれば、あとは「なぞなぞ」を解くのによく似ています。これらの4つの条件を満たすアイデアをどんどん考えて、その中で最も良いものを消費者調査も入れて確認すれば良いのです。

 

そこで、真っ先に私がやったことは、アイデアが世の中に落ちていないか調べることでした。世界中のパークやエンターテイメント施設でやっていることをもう一度理解して、我々のリノベーションに応用できるアイデアがないか探すことにしました。

もちろん、使えるアイデアがあれば、その切り口を誇りを持って盗ませていただくつもりでした。末にあるアイデアをいただくことを「リプライ」と言います。世の中から使えるアイデアを探して応用するのは、マーケターであれば誰でもできなければいけないことだと私は信じています。これを「パクる」と表現すれば嫌悪感を感じる人もいるかもしれませんが、いわゆる「パクリ」と、私の言う「リプライ」には違いがあります。

 

世の中からアイデアを盗んでくることを真っ先にやることは、マーケティングをやる人間には絶対に必要だと思っています。誇りを持ってやるべきです。自分たちでゼロからイデアを捻り出すのは、本当は探しても見つからない時の最後の手段であるべきだと私は考えています。そしてリノベーションは、それがリノベーションだと気づかれないくらいの新しい価値を想像できた時に成功するのです。

 

戦略的フレーム

物事には考え方っていうのがあります。

コンサルタントもマーケッターも、フレームワークで物事を詰めていきます。しかし、その順序やデータのソースを間違えてしまうと、大損害を与える失敗に繋がる可能性も少なくありません。

森岡さんのいうように、まず目的、それから戦略って続くやり方が一番硬い方法だなと思いました。

そして目的まで最短ルートで到達できるため、他の可能性を全て排除できるっていうのも魅力的ですね。

 

このように戦略的フレームワークは、目的→戦略(必要条件)→戦術(アイデアそのもの)の順番で考えていくと、選択肢を合理的に絞っていくことができます。最も宝が埋まっていそうなポイントに努力を集中させるのに役立ちます。それ以外を全く考えなくても良い「捨てる領域」にしてくれるからです。

 まとめ

目的→戦略(必要条件)→戦術(アイデア)→お宝