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【書評】地図のない場所で眠りたい

地図のない場所で眠りたい

高野秀行
角幡唯介

 

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一体何を思ってこの本を購入したのだろうか。私はノンフィクションライターになりたいからか、それともこの二人の対談を知りたいからだろうか。

いや、高野秀行が面白かったから、そのノリで買った。そんな感じだ。

 

今まで高野秀行の本は複数読んだ。

なぜなら、いつもおもしろい。何がって、まず目標設定がおかしい。いるかいないかわからない生物を探しにいくのがヤバい。目標が達成できるかどうかではなく、普通なら疑ってしまう。しかし、高野秀行はそれが見つける事ができると仮定し、行動を掘り下げて行く。頭がおかしい。ヤバい。でもそれがおもしろい。普通ではないからだろう。

特に面白かったのは、「西南シルクロードは密林に消える」と「アヘン王国 潜入記」の二つだ。

全部オチがやばい。これは読まないとわからないだろう。フィクション作家としてここまで切り込むのかと思わざる負えない。

 

  

 

この本は対談形式で進む。二人が今までしてきた“探検”をテーマに物語が運ばれる。

二人に共通しているのは、早稲田大学探検部に入っていた点だ。探検部と聞いて、私はパッと思い浮かぶイメージがないが、ひたすらにまだ未発見・未開拓地を攻めていく部活動らしい。

 

なるほど、世間一般的な人たちからすれば、この人たちは確かに探検部だ。高野秀行のように、ミャンマーや、アマゾン、ソマリランドへはとても行けない。角幡唯介もぶっ飛んでいる。北極を横断や、誰も近づかないチベットの渓谷へ一人で行ったりと、常人ではおおよそ考えつかないようなことをやっている。

 

本の内容を一言で表せと言われたら難しい本だが、どのようにして取材をしているのかや、どのようにしてテーマを決めているかなど、普段本には書かれない個人の感情を掲載している。やはり、高野秀行は辺境ライターという役柄上、自分なりに考えて行動しているのだなと思った。ない仕事を作るような、まるで冒険版みうらじゅんのような存在といってもいいかもしれない。

 

この本をおすすめできるとすれば、ノンフィクションライターを目指している人間か、海外旅行へ行きブログを書きたいと思っている人間だろう。